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防災について
お知らせ
2024.04.22

NTT固定電話のIP網移行に伴い、火災通報装置において消防機関からの折り返しの連絡を正常に受けられなくなる場合がございます。

1.NTTが令和6年1月より順次、固定電話網からIP網に完全移行を開始

 

NTTの発表では、NTTは現在使用している固定電話網の中継・信号交換機等が令和7年頃に老朽化により維持できなくなるおそれがあることから、令和6年1月より順次、固定電話網からIP網に完全移行することを開始しました。

 

現在の固定電話網は、119 番通報後に通報者が電話を切ってしまった場合でも通報者と再度通話ができるように、

通報者が電話を切っても回線が保留され、指令台から逆信操作をすることにより、通報者と通話ができる仕組となっていますが、IP網では、この回線を保留する機能がなくなります。発着信制限などの5機能を備えた上で、通報者に電話を再度かけ直す(コールバックする)ことにより、通報者と再通話ができる仕組に変更されることとなっています。

 

【IP網移行の概要】

IP網移行とは、従来のアナログ電話網(PSTN)から、インターネットプロトコル(IP)を基盤としたデジタル通信網への変更を指します。

この移行により、音声だけでなく、データや映像など多様な情報を高品質でやり取りできるようになります。

しかし、この技術的変更は、火災通報装置のように特定の信号を使って運用されている古いシステムに影響を及ぼすことがあります。

 

2.各消防機関において令和2年以降、IP網に対応した指令台に順次改修を開始

 

IP網移行を踏まえ、各消防機関においては、令和2年以降、IP網に対応した指令台(以下「IP網対応指令台)という。)に順次改修をすることを予定しており、

IP網対応指令台に改修された後は、当該指令台の管轄地域内における 119 番通報時の通報者と再通話ができる仕組は、前述のとおりコールバックによるものに切り替わることになります。

火災通報装置については、元々、回線保留機能を前提として製造されているものであることから、このように通報者と再通話ができる仕組が切り替わることにより、ナンバー・ディスプレイ等の契約をしている加入電話回線に接続する一部の火災通報装置から 119番通報を行った場合において、消防機関からのコールバックを受けられないという事象が発生することが確認されています。

 

また、令和6年1月以降は、IP網への完全移行が開始され、回線保留機能が提供されなくなるため、同時期に指令台を改修する予定の地域においては、IP網対応指令台に改修するまでの間、通報者が電話を切ってしまった場合でも、NTTにおいて約3秒後に自動で呼び返しを行う機能を備えることを予定しており、通報者と再通話ができる仕組が確保されることとなっています。

ただし、これによっても、同様に、ナンバー・ディスプレイ等の契約をしている加入電話回線に接続する一部の火災通報装置から 119 番通報を行った場合において消防機関からのコールバックを受けられないという事象が発生することが確認されています。

 

3.代表的な事象

 

通報装置から消防機関への通報は可能ですが、通報後の折り返し連絡が受けられなくなる事象が発生します。

 

【事象1】ナンバー・ディスプレイ契約、モデムダイヤルイン契約の場合

 

火災通報装置を接続している加入電話回線がナンバー・ディスプレイ契約及びモデムダイヤルイン契約をしている場合、コールバック時又は自動呼び返し時に通話を成立させる呼び出し信号(IR信号※1)の前に情報信号(CAR信号※2)が発信されます。

※1.IR信号:着信があることを電話機に伝える信号
※2.CAR信号:電話番号等の情報通知を伴う着信があることを電話機に伝える信号

 

特定の火災通報装置は、先に発信されたCAR信号をIR信号と誤認識して、呼び出し音が鳴動してしまいます。
CAR信号発出の6秒後にIR信号が発出されるため、その6秒間に火災通報装置の受話器を取ってしまう(オフフックする)と通話が成立しない事象が発生してしまいます。

 

【事象2】PBダイヤルイン契約の場合

 

火災通報装置を接続している加入電話回線がPBダイヤルイン契約をしている場合、コールバック時又は自動呼び返し時に火災通報装置と通話が成立するためには、受話器を取った後にIP網から発信される内線指定信号(PB信号※3)に対して、受信完了信号を返す必要がある。

※3着信時にダイヤルイン番号を電話機に伝える信号

 

すべての火災通報装置は、当該信号を返すことができないため、話中状態となり通話が成立しない事象が発生する。

 

4.これらの事象が発生する条件

 

事象1については次のすべてに該当する場合、事象2については(1)及び(2)に該当する場合に不具合が発生する。

 

No

事象が発生する条件

1

NTT固定電話(加入電話)回線に通報装置を接続している。

2

通報装置を接続しているNo1の固定電話にナンバー・ディスプレイ契約、モデムダイヤルイン契約又はPBダイヤルイン契約をしている。

3

火災通報装置が特定の型式に該当する。
事象が発生する可能性のある火災通報装置の型式は以下URLより確認ください。

【火災通報装置型式】https://www.fdma.go.jp/mission/prevention/items/landline03.pdf

なお、最新の情報については以下のURLから確認することができます。

(URL:https://www.fdma.go.jp/mission/prevention/prevention001.html

 

5.これらの事象の改善方法

事象1については、次のいずれかの措置を講じることにより、事象2については(1)又は(2)の措置を講じることにより事象が改善される。

 

NO

改善方法

連絡先

注意事項

1

ナンバー・ディスプレイ契約等の契約をやめる。

解約手続きは無料。

NTT東日本またはNTT西日本

電話機等の設定変更が必要となる場合があります。

2

ナンバー・ディスプレイ契約等をしている加入電話回線と火災通報装置の回線を分ける。

NTT東日本またはNTT西日本

付け替え工事費は通報装置 利用者さま負担となります。

3

火災通報装置をCAR信号に対応している機種に交換する。

通報装置の販売業者

(九州防災対応可)

購入費用等は通報装置利用者 さま負担となります。

 

6.NTT固定電話のIP網移行に伴う火災通報装置の交換はキューボーにおまかせ!

 

九州防災工業株式会社では、火災通報装置の交換工事や点検を承っています!

 

当社は、創業49年。「キューボー」と親しみを込めて呼んでくださる皆様に支えられ、福岡市の消防設備の設計、施工、メンテナンスを行っています。

地域に密着したサービスをご提供しており、多くの方にご満足頂いております。

 

現在の状況の確認から必要な対応までアドバイスいたしますのでお気軽にご相談ください。

また、義務付けられている消火器の設置から点検までおこなっております。

消防・防災設備の施工やメンテナンスまで、防災に関することはすべて当社にお任せいただけます。

全社一丸となって、技術力や専門知識の向上を目指し、日々努力をしておりますので、ご安心ください。

 

火災通報装置の交換をご検討の方は、ぜひ、九州防災工業株式会社(キューボー)へご相談ください。

 

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防火対象物の消防設備点検なら実績豊富の九州防災工業株式会社へ!

対応エリア:福岡県全域

 

受付時間:8:30~17:30

 

電話番号:092-712-7302

 

住所:〒810-0034 福岡市中央区笹丘二丁目24番14号

 

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