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防災について
2026.05.25

NTTのIP網移行がついに完了!火災通報装置の対応、まだお済みでないオーナー様へ

 

以前のコラムでもお伝えしていましたが、ついにNTTの固定電話回線のIP網への移行が完了しました。

 

「うちはまだ大丈夫だろう」と思っていたオーナー様、施設管理者様——今こそ行動が必要なタイミングです。

 

 

01.IP網移行、ついに完了しました

 

NTT東日本・NTT西日本は、2024年1月から地域ごとに段階的に固定電話のIP網への切り替えを進め、すべての移行が完了しました。

これにより、従来のアナログ回線(PSTN)を前提にした通信の仕組みは終わりを迎えています。

 

「電話番号はそのまま使えるからうちは関係ない」という声もよくいただきます。確かに、一般の固定電話は手続きや機器の変更なしに使い続けられます。

 

しかし、消防設備の「火災通報装置」は話が別です。

 

 

02.火災通報装置が危ない──なぜ問題になるのか

 

火災通報装置とは、火災が発生したとき、自動的に消防署(119番)へ通報してくれる設備です。ホテル、病院、福祉施設、一定規模以上のビルには設置が法律で義務づけられています。

 

この装置は従来、NTTのアナログ専用回線に接続されていることを前提に設計されていました。

 

IP網への移行により、消防機関(消防署の指令台)の通信もIP対応に切り替わっています。その結果、消防署が119番通報を受けた後、折り返し(コールバック)でかけてくる際に、古い火災通報装置だと受け取れないという不具合が生じるおそれがあります。

 

つまり、火災が起きて装置が119番へ通報したのに、消防署からの折り返し確認電話が届かない——そういう事態が起こりえるのです。

 

 

03.「IP非対応」のままでいると、何が起きるか

 

① 消防機関からの折り返し電話(コールバック)が受け取れない

消防署はIP対応の指令台に切り替え済みです。旧式の火災通報装置はこのコールバックを正常に受信できない可能性があります。

 

② 消防点検で「不備」として指摘される

半年に一度の消防設備点検の際、点検報告書の「通話終了後の呼び返し」欄が「×」になっている場合は、すでに問題が発生しているサインです。

 

③ 避難訓練・消防査察でも指摘対象になる可能性がある

避難訓練の際に電話回線の変更対応を求められたケースも出ています。消防署の査察でも同様に指摘を受ける可能性があります。

 

 

04.IP対応に切り替える際に必要なこと

 

ステップ1:今の装置がIP対応かどうかを確認する

平成28年(2016年)の消防庁告示改正以降に製造されたIP対応品かどうかが判断の分かれ目です。古い機種はIP非対応の可能性が高く、装置本体の交換が必要になります。

キューボーでは点検のたびに、装置に「IP非対応」「IP対応」の識別カードを貼り付け、点検報告書にも記載しています。点検報告書をお持ちの方はご確認ください。

 

ステップ2:使用できる電話番号・回線か契約を確認する 

火災通報装置に接続している回線が何かを確認してください。
050番号はインターネットを介したIP電話のため、119番や110番などの緊急通報が発信できない仕様のため使用できません 。
市外局番から始まる10桁の電話番号であることが必要です。

 

ステップ3:IP回線を使用する場合は、 回線終端装置(モデム)への非常電源(UPS)の設置

050番号ではなく、市外局番付きの番号でIP回線を使用する場合、通信を中継するモデム(回線終端装置)は停電すると使えなくなります。火災は停電中に発生することもありますので、モデムに非常用電源(UPS)を接続し、停電時でも通報できる状態を保つことが義務となります。

この非常電源の設置工事は電話工事業者が担当します。キューボーは、その非常電源が正しく機能しているかどうかを点検の際に確認します。

 

ステップ4:消防署への届出

火災通報装置の工事・変更には、所轄消防署への事前相談と届出が必要です。手続きを省略すると法令違反になりますので、必ず確認してください。

 

 

05.よくあるご質問

 

Q.機械が古いのですが、工事できますか?

はい、対応可能です。装置の年式や状態を確認した上で、交換工事のご提案をいたします。まずはご相談ください。

 

Q.点検報告書に何か書いてあったのですが、どういう意味ですか?

「IP回線化移行に伴い本体が非対応品となります」などの記載がある場合は、早急な対応が必要です。お手元の点検報告書をお持ちの上、キューボーへご相談ください。

 

Q.電話回線を変えるのは誰に頼めばいいですか?

回線契約の変更はNTTなどの通信事業者へ、モデムへの非常電源接続は電話工事業者へ、火災通報装置本体の工事・点検はキューボーへ、とそれぞれ担当が分かれます。まずキューボーにご連絡いただければ、必要な対応を整理してご案内します。

 

 

まとめ:「まだ大丈夫」が一番危ない

 

IP網への移行はすでに完了しており、猶予期間はありません。現在では、回線環境によって火災通報装置に影響が出ている施設もあります。 

 

「点検で指摘されたけど後回しにしていた」「そもそも火災通報装置があるか知らない」という方も、この機会にぜひ確認を。

 

万が一の火災のとき、通報が届かなければ被害は甚大になります。普段あたりまえにある「安全」を守るために、今一度、設備の状況をご確認ください。

 


 

キューボーにお任せください

九州防災工業株式会社(キューボー)では、火災通報装置のIP対応状況の確認・交換工事・点検を承っております。

 

現状の確認から必要な対応まで、丁寧にアドバイスします。

 

点検時にIP対応/非対応の識別カードを設置し、状況を見える化しています。

創業50年、福岡・九州全域での実績をもとに対応いたします。

 

まずはお気軽にご相談ください。

 

 

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