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2025.11.17

点検から“伝える防災”へ。初田製作所様のリスク診断研修に参加しました

 

1.火災が起こる前にできること。乾燥する季節の備えとは

秋から冬にかけて空気が乾燥し、火災が発生しやすい季節がやってきました。倉庫や工場だけでなく、オフィスビルや商業施設など、あらゆる建物において、火災リスクは日常の中に潜んでいます。

電気機器の扱いや避難経路の管理、可燃物の置き方ひとつで、思わぬ火災につながるケースも少なくありません。

そうした中、私たち九州防災工業では、ただ点検を行うだけでなく、より専門的な視点から火災リスクに対して具体的なアドバイスができる存在を目指しています。

その一環として、先日、初田製作所様が提供する「火災発生リスク診断」研修に参加いたしました。

今回はその研修で得た気づきや学びを、皆さまにご紹介しながら、火災予防の大切さをあらためてお伝えできればと思います。

 

2.火災リスク診断とは?

火災リスク診断とは、建物や設備に潜む「火災の火種になりうる要素」を専門的な視点から洗い出し、予防のためのアドバイスを行うサービスです。

今回、私たち九州防災工業が受講したのは、消火器メーカーとしても知られる初田製作所(ハツタ)様が提供している「火災発生リスク診断(HTC)」というプログラム。

この診断は、倉庫や工場などの大規模施設はもちろん、ビルや商業施設、事務所など幅広い建物が対象となっており、無償で提供されています。

 

診断では、火災のリスクにつながる「危険な習慣」や「見落とされがちな設備の不備」などをチェックし、専門家の視点で改善のアドバイスが受けられます。
たとえば、「避難経路をふさいでいる物品がないか」「電池などの発火リスクのあるものが正しく処理されているか」など、現場ごとの細かな状況にも目を向けていきます。

このようなサービスを通じて、“火災が起こる前に気づけること”を増やすことが、被害を防ぐ大きな鍵になります。

 

 

3.火災を未然に防ぐために。私たちが新たな知識を学ぶ理由

私たち九州防災工業では、これまでにも様々な施設の消防設備点検や保守を行ってきました。

しかし、日々現場で点検を重ねる中で、「設備があるだけでなく、それを正しく機能させる環境づくりも重要だ」という意識がより強くなってきました。

特に倉庫や工場、商業施設などでは、「設備は整っていても、日常的な管理の甘さが火災につながる」ケースが少なくありません。たとえば、避難経路をふさぐように物が置かれていたり、危険物のそばに可燃物が放置されていたりといった、“うっかり”による火種が見え隠れしているのです。

初田製作所様の「火災発生リスク診断」では、そうした“気づきにくい危険”を見つけ出すための視点やノウハウを、実践的な内容で学ぶことができました。

 

4.研修で学んだ具体的な内容

今回の研修では、日々の点検業務だけでは見えにくい「火災リスクの本質」に目を向ける貴重な機会となりました。グループディスカッションや実例を通じて、現場で起こりうるさまざまなリスクに気づかされました。

たとえば、使用済みの電池を絶縁処理せずに保管しているケース。絶縁テープを貼らずに放置された電池がショートし、発火につながるリスクがあります。

また、危険物の近くに可燃物が置かれていたり、避難経路に荷物が置かれていたりするといった、「うっかり」による環境的なリスクも多数確認されました。

さらに、防火扉が常時開放されているケースや、シャッターの前に物が置かれて閉まらない状況など、火災時に避難や延焼防止の機能が果たせなくなるというリスクも学びました。

 

こうした事例は、設備が正しく整っていても、“日常の管理や習慣”によってリスクが生まれてしまうということを強く実感させてくれました。

今回の研修を通して、私たちは「点検のプロ」にとどまらず、「予防のアドバイザー」としての視点を持つことの大切さを改めて認識しました。

 

5.九州防災工業として今後目指すこと

今回の研修を通して、私たち九州防災工業は、“火災を防ぐ”という視点の広がりを実感しました。これまで以上に、設備の状態だけでなく、現場の運用や管理状況まで含めた総合的なリスク判断が求められていることに気づかされました。

私たちは今後、定期点検の際にも、火災リスクに関する知見を活かして、現場に即したアドバイスができる「予防のプロ」としての役割を果たしていきたいと考えています。

たとえば、「この場所に物を置くと、避難の妨げになりますよ」「この配線、少し気になりますね」といった小さな気づきの積み重ねが、重大な火災を防ぐことにつながります。

 

点検という業務を通じて、お客様の安心・安全を守るパートナーとして、“気づき、伝え、行動を促す存在”でありたい——。
九州防災工業は、そんな想いを胸に、今後も学びを深め、現場に貢献していきます。

 

6.火災が起こりやすい季節だからこそ、今一度リスクを見直しましょう

空気が乾燥するこれからの季節、ちょっとした不注意や日常の習慣が思わぬ火災につながることがあります。火災は「まさかこんなことで…」という小さなきっかけから、大きな被害に発展するケースも少なくありません。

今回の研修を通じて私たち自身も、「リスクは身近にあり、それに気づく目を持つことの大切さ」を改めて実感しました。点検や設備の管理だけでなく、現場の整理整頓や日々の運用方法を少し見直すだけでも、大きな火災リスクの低減につながります。
ぜひこのタイミングで、自社の環境や設備のまわりを見直してみてください。

 

私たち九州防災工業は、皆さまの施設がより安全で安心できる環境となるよう、これからも予防の視点を持ってサポートしてまいります。
火災のない冬を迎えるために、共に備えていきましょう。

 

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